外国に住んでみてよかったことってなんだろうか

アイルランドそしてUKの滞在から帰国して早くも3年ちょっとが経ちました。
その間にやはり
「海外旅行好きなんですか!」
「アイルランド行ってたんですか?何しに?」
「えっ住んでたんですか?どこに?アイルランド?!寒そう!(帰国後もやっぱり言われる)」
っていう会話をもう幾度となくしてきました。アイルランドやUK、欧州の各国をぐるぐるしていた日々。
帰ってきてこういうふうに思っているよ。。。というのを書いてみようと思います。これも、書こう書こうと思っていたことのひとつなんだよね(遅筆

  1. 多様性を重んじるようになった
  2. 家族を大切に思うようになった
  3. 料理するようになった
  4. 英語って便利だあ
  5. 度胸がつく
  6. ちゃんと自分で考えて行動するようになる
  7. 日本の良いところもたくさん知れる

多様性を重んじるようになった

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とにかく世界にはいろーーーーーーんな人がいる
それはパーソナリティしかり、バックグラウンドしかりです。
眼の前にいる人がアジア人っぽい風貌をしていたとしても。米国人かもしれない。たとえばもし黒人だとしても、フランス人かもしれない。フランス人だけどムスリムかもしれないし、日本大好きオタクかもしれない。
めちゃくちゃ未知だし、それぞれがすばらしく、尊重すべきものなんだよなあ。。という想いが育まれました。

そう考えると、自分をなにかと比較することなく、自分らしくいたらいいのだ、という想いも自然と強くなります。
同調圧力つれえー、と少しでも思ったことがある人は、一度出てみるといいと思いますねえ。

家族を大切に思うようになった

pixel2013 / Pixabay

とくに母親でしょうか。
最近Twitterで、しつけない親が云々とか、妊婦さんがどうこう、ベビーカーがどうこう、といった話題。。

ざっくりと「西洋はレディファースト」っていう雰囲気があると思いますが、実際たしかに女性はとにかく海外では優しくされます。西洋までいかなくても日本を出た途端優しかったりもする。あちらからすれば極東からやってきたよくわからないが見慣れないからなんだかかわいい小娘だとしてもだよ。

優しくされるってどういうことなのかは様々で、重い荷物を持って階段を昇ろうとしたら颯爽と持ってくれるとか、往来でちょっと鉢合わせたときにサッと譲ってくれるとか、それこそ妊婦でもシルバーでもないのに座席を譲ってもらえたりとか、ごく些細なことではある。がおそらく多くの日本人女性は「あれっ🌼」と思うはずである。

で、その優しさはいったいどこから来るんじゃろうな?と私はずっと考えていた。
その答えのひとつは、「母および母となりうる存在への敬意」
なんでこんなに「お母さんって大変だもん、みんなで助け合おうよね?誰だってお母さんから生まれてきたもんね」が感じられるのだろう。

これは興味深い、と思ったのは、そばかすがあるような高校生ぐらいの男性でも立派にレディファースト、そして母親を労っているところをよく見かけたことだ。高校生ぐらいなら父親のふるまいをよく見ているということだろう。
もちろん反抗期はあるだろうけれどもだね。

日本で高校生でそんな人いたら花輪クンかな?ってなりそうですが…

そう、まずは自分も赤子だったのだということを忘れちゃいけない。命がけで自分を生んでくれたお母さんのことを想ってみるんだ。

料理するようになった

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欧州だと外食が高いことが多いし、なんたって家族や連れ合い文化だから、魔都にして独身者のユートピア・トーキョーみたいに一人用の食事なんてなかなか外じゃ食べられないんですよ。
国にもよりますがえてして英語圏の料理は調理方法と調味料のレパートリーが少ない、我々からすればそれはつまり不味いことも多いですので。
結果、美味しく/好きな量食べられて/節約できる という三拍子そろった「自炊」をやらない手はないのです。

英語って便利だあ

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語学の道はなに語であろうと果てしない。どれだけ勉強したってネイティブになることはできず、行けども行けども知らない言葉が出てくる。言葉ならまだよくて、やはり文化基盤などコンテキストの有無の上に言語はあると学べば学ぶほど感じて途方もない。けど楽しい。

「外国で働いてました」と言えば聞こえはいいものの、終わらぬ格闘。

ただそれでも触れ合う時間を増やせば慣れて、自分の中にパターンがいろいろできてくる。
さらに第三、第四の言語をかじるだけでも触れてみると、英語がいかにシンプルな言語か実感する。日本語に翻訳されない/される前の情報にアクセスもできる。ああ、、英語、便利。

まだまだ修行途中ではあるものの、アイルランド・英国滞在後はなにかと英語を使う仕事をしています。というかもはやどっぷりドメスティックなところには戻れないな…と思っています…。
英語を仕事で使う環境へ行くと、周りの人も英語話せるのがもはや普通だし、さらに何カ国語も話せる、というのが珍しくなくなる。という発見もありました。

▽この絶望感が近いかも

度胸がつく

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外国ってちょっとしたこともうまくいかないじゃないですか。
アウェーだからというのもあるけど、日本は特殊すぎるぐらいちゃんとしてるところは究極にちゃんとしてるので、役所の窓口でなにかやりとりするのに疲弊することなんてそうそうないでしょう。

付箋に書いて共有すればいいだけなのにしてくれなくて、窓口に立つ人によって対応がまるで違うとかザラだし。
外国語は電話も緊張するし、ビザの期限を気にかけ、スリがいるから荷物にpay attentionし、預金が底をつかぬようハラハラし、誰にもスキを見せてはいけない。。。と常に気を張っているかんじ。

それが母国だとどうだ。

母語・日本語で全部解決!ちゃんと付箋に書いて共有も・・してる! はかどる!
なんかなんでもできそうな気分になるよ。 失敗しても母国! 

ちゃんと自分で考えて行動するようになる

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語学学校の授業からして、「あなたはどう思うのか」を問われることが多々あります。単純に正解・不正解を覚えていくだけになりがちな日本のよくある授業とまったく違っています。
そういった異なるバックグラウンドで教育を受けてきた人と対話するとなれば、こちらも自分で考えた答えを示さねばなりません。

それに外国で暮らす日々って、前述のように役所ひとつまともに対応してくれなかったり、スリがいるのは普通だから注意しないほうが悪かったりといつもサバイバルなので、最後に頼れるのは自分だけ、という危機感も常にあります。よって日々考え、トピックに対する自分の意見を持つ癖がつきました。

日本の良いところもたくさん知れる

Kanenori / Pixabay

こう言うだけで嫌悪感を抱く人も中にはいらっしゃるのかもしれないですが、外国暮らしを経て日本が大好きになったし、日本人でよかったなと思っています。
でも日本のすべてが好きなわけではないし、もちろんその国その国でいいところといやなところがそれぞれにあって、どれを許してどれが許せないか、というそれだけだと思います。

かつてブログにも書いたことがありました。
日本、いいな〜と思うこと

ヨーロッパのほうがよかったな〜と思うこと

いかに年齢制限ギリギリでも、20代で海外滞在を経験して本当によかったなと思っています。
いや、きっといくつになっても遅くはないはず。

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