先日初めてエティハド航空のヨーロッパ路線に乗りまして、晴れて中東3キャリアを制覇できました。
忘れないうちに比較記事を書いておこうと思います。
アラブ系?大丈夫なの?と言われることもありますが、とんでもない!
オイルマネーで潤っているからこそ、航空券に常々加算される燃油サーチャージが安く済む分、意外とリーズナブルなのです。
それでいて惜しみなく買いましたと言わんばかりに最新鋭の機体を次々導入、世界中から集めた優秀なスタッフが行き届いたサービスをしてくれるので、選ばない手はありません。
また、中東系はワーホリする人や留学生にもすごくありがたいのです。
ふつう、航空券は往復で販売されており、片道で購入すると割高になることが多いのですが、中東系は片道切符でもあまり高くなりません。帰国日を決めていないワーホリなどの場合は非常に助かる選択肢です。
また、預け荷物にも寛容なため、行き先に「生活」がある中長期滞在者には大変ありがたいのです。
多くの航空会社は日本発欧州便の場合、預け荷物23kgが上限なのですが、中東系は平均して30kgまで預けられます。
個数制ではなく総重量制なのも助かるポイントです。
まず表でざっと比較、そのあと各エアラインの印象に残った点を書いていきます。
以下、エコノミークラス、2018年10月現在の各社公式サイトの情報をもとにしています。
エミレーツ航空 | エティハド航空 | カタール航空 | |
拠点 | アラブ首長国連邦(UAE) 第二の都市 ドバイ |
アラブ首長国連邦(UAE) 首都 アブダビ |
カタール 首都 ドーハ |
---|---|---|---|
ハブ空港 | ドバイ国際空港 | アブダビ国際空港 | ハマド国際空港 |
アライアンス | – | – | ワンワールド |
預け荷物 | 総重量30kg*1 | 総重量30〜35kg 90cm x 72cm x 45cm以内 |
総重量30kg 1個当たりの3辺の和(縦+横+高さ)300cm以下 |
機内持込荷物 | 7kg以内/55cm x 38cm x 20cm以内x1 | 7kg以内/50cm x 40cm x 25cm以内x1 + シート下に置けるサイズ(5kg以内) |
7kg以内/50cm x 37 x 25cm以内x1 + シート下に置けるような手荷物(重量明示無し) |
手荷物詳細リンク |
お手荷物 カリキュレーター |
手荷物について | お荷物について |
えっそれ持ち込めるの | –*2 | 鷹 | ハヤブサ |
各ハブ空港-日本就航都市 | 成田 NRT 羽田 HND 関西 KIX |
成田 NRT 中部 NGO |
成田 NRT 羽田 HND |
アイルランド就航都市 | ダブリン DUB | ダブリン DUB | – |
イギリス就航都市 | ロンドン ヒースロー LHR ロンドン ガトウィック LGW ロンドン スタンステッド STN マンチェスター MAN バーミンガム BHX ニューカッスル NCL グラスゴー GLA |
ロンドン ヒースロー LHR マンチェスター MAN |
ロンドン ヒースロー LHR ロンドン ガトウィック LGW マンチェスター MAN バーミンガム BHX カーディフ CWL エディンバラ EDI |
マルタ就航 | あり | – | – |
エンターテイメント | 3,500以上 | 600ぐらい | 4,000以上 |
エコノミーでアメニティ | ある | ない | ある |
エコノミーで酒 | ビール、ワイン、スピリッツ酒、リキュール | ビール、ワイン、スピリッツ酒 | ビール、ワイン、ウイスキー、ウォッカ、ブランデー |
エコノミーで機内Wi-Fi | 最初の20MB無料 詳細 |
2時間$11.95など | 最初の15分無料。 フルフライト$20など。 |
各席USB端子 | ◎ | ◎ | ◎ |
各席電源タップ | ◎ | ◎ | ◎ |
*1 運賃タイプによって重量に20kg〜35kgの幅があります。
*2 「ペットは客室内に同伴することはできません(ドバイとパキスタン国内の一部を結ぶ便での鷹を除く)。」と公式サイトに記載があるので、一部鷹は許可されています。
エミレーツ航空
まだ乗ったことがなくとも、この制服を着たCAさんの一団を空港で初めて見たら、どきりとしますよね。
搭乗時は機長のご挨拶なんかにあわせて、「私たちクルーは世界のあらゆる言語に対応しています。本日はドイツ語、イタリア語、中国語、マルタ語、日本語、ベンガル語、ロシア語…を話せるスタッフがおりますので、なにかあればお気軽にお声がけください」といった内容のアナウンスが流れます。
石油ってすごい。 みんなすごい。
エコノミークラスなのに各席にアメニティが置かれていたのも驚きました。中身はアイマスク、ふわふわの靴下、歯ブラシでした。
今だと、2020年開催のUAEエキスポ柄のアメニティポーチになっているみたいです。カラフルでかわいらしい!
エンタメもめちゃくちゃ豊富で、最新の映画はもちろん少し古い映画もストックされています。これ意外と嬉しいですよね。『あ、見ようと思ってたんだ〜』というのを次々思い出してしまうので、眠るのが惜しいほどです。
日本語対応の映画もたくさんありましたよ!
食事もおいしかったですし、地味に嬉しいのはシートポケットにメニューが入っていること。何にしようかな〜と見ながら待つことができますし、聴き取りに不安がある方も安心です。
お子様連れだとリュックなんかがもらえるみたいで、ちびっこマーケティングもばっちりですね。
エティハド航空
言語対応と、エコノミークラス対応はあまり力を入れてないように感じました。
エンタメのメニュー表示は英語とアラビア語のみで、エンタメも日本語対応のものが少ないことが目に見えてわかります。そのため日本路線の短期海外旅行者とみうける人の中にはチラチラッとめくって眠ってしまう人が多かったように思います。
映画のラインナップもエミレーツ、カタールと比べて少なく、最新作はおさえていますが旧作はありませんでした。
また、たいていの飛行機の画面って覗き見防止フィルムを貼ったように正面以外からだと見づらくなっていると思うのですが、なぜかエティハドのB787-9はそうなっておらず、隣やその隣や斜め前、通路側なら通路を隔てて3つ斜め前の人など、かなり遠くの人のところまで画面が見えていました。それの何が困るって「まぶしい」んです。誰もが画面OFFの操作に気づけるとは限らない。
けっこう疲れていたのですがなかなか寝付けませんでした。いつもわりと眠れるんだけどな。。
エティハドに乗るときはアイマスクをお忘れなく!
機内食は基本チキンorフィッシュで、ふつうに美味しかったですが、滅多に機内食を残さない私が残してしまいました。
タピオカがニュルニュルした甘さでちょっとイケてなかったです。。ごめんなさい。
アメニティは以前はエコノミーでもあったみたいですが、2018年10月搭乗時はありませんでしたー。
カタール航空
尾翼やロゴに描かれている動物はアラビアオリックスです。
カタール航空のすごいところは、どんなに大切でも退屈だった「安全指導ビデオ」にFCバルセロナのスター選手を惜しみなく登場させてしまったことです。ユニフォームの胸スポンサーだとそんなことができるのか。
ネイマールが! ピケが! メッシが!! しかもちゃんと伝えるべきことを伝えているのがすごい。YouTubeに転がっていると思うので気になる方はぜひ見てみてください。
2018年現在、こんなことになってバルサの胸スポンサーは日本の楽天になっちゃいましたから、このビデオはもう幻ですね。。
エンタメもエミレーツに劣らないほどの充実ぶり。機内食もおいしかったです。カタールもシートポケットにメニューがあったので、何が来るのかわかりやすかったですね。エティハドだけ無いな。。。
カタール航空のハブであるドーハ、ハマド空港がまたよかったです。
だだっ広いので買い物を楽しみたい人はもちろん、お金を払えば誰でも使える『オリックスラウンジ』があります。55USD。ひとり使うごとに掃除されるシャワーや、軽食ビュッフェ、テレビ、雑誌、キッズルーム、暗証番号式の荷物用ロッカーなどが完備されています。乗り継ぎの時間をゆっくり過ごしたいときは嬉しい。
「眠るのはだめ」とされているのですが、皆さんソファで「寝落ち」のテイで寝ていらっしゃいましたね。。
私はお金を払ってでもシャワーを浴びたい・・・!という時だったのと、乗り継ぎ8時間待ちだったので利用しました。バスタオルも無料で貸してもらえるし、広々とした清潔なシャワーブースでとても癒やされました。
ついでにちょっと仕事をしなくてはならず。WiFiも電源もしっかりしていたのでとても助かりました。
以上! 中東を経由するとどうしても総フライト時間は長くなってしまいますが、それも含めて体験として楽しい3キャリアのメモでした。個人的にはどれもまた乗りたいですね。JALカード持ちなのでワンワールド系のカタール航空は特に。